あなたは自分の使っているスマホの機能を、思う存分に使いこなせていますか?
毎日手に取っているものですらも、その機能を上手く使えていないと感じる方も多いでしょう。
ひとの身体の機能もまさにそれと同じ。
最初から備わっているものなのに、使えていないことの方が多いんです!
あなたは、今の自分を「進化している」と感じていますか?
それとも「現状維持」でしょうか。
私たちは、年齢を重ねるたびに
“衰えること”を受け入れるように教育されてきました。
でも実は、加齢とは「衰えること」ではなく、
“進化を止めてしまうこと”が老化の正体なんです。
■ 赤ちゃんが教えてくれる「人間の進化の設計図」
生まれたばかりの赤ちゃんは、首を支えることすらできません。
でも、そこから少しずつ、奇跡のように身体を使えるようになっていきます。
首が座り、寝返りを打ち、ハイハイをして、
やがて立ち上がり、二本の足で歩き出す。
その過程のすべてに、“人間の脊椎動物としての進化”が詰まっています。
重たい頭を支える首、
重力を受け止める背骨、
全身を連動させる筋肉や神経。
これらはみんな、“動かすことで発達し、使うことで維持される”ように
設計されているんです。
■ 「現状維持」がもたらす“静かな退化”
ところが、大人になると──
私たちはその機能を使う機会を、どんどん失っていきます。
スマホを見るときに下を向く首、
座りっぱなしで動かない骨盤、
呼吸が浅くなる胸郭。
いつの間にか、成長の過程で手に入れた“進化の機能”を
自分の中で眠らせてしまっている。
するとどうなるか?
首や背骨が動かないと、血流も神経の伝達も鈍くなり、
顔の筋肉の働きや代謝が落ち、
表情のハリや透明感まで奪われてしまいます。
つまり、「現状維持」は“退化”とほぼ同義なんです。
■ 老けない人は「回復する力」が衰えていない
“若い人”と“若々しい人”は違います。
年齢ではなく、機能の回復力が保たれているかどうか。
たとえば、
・疲れても翌日にスッとリセットできる
・姿勢が自然に戻る
・感情の切り替えが早い
こういう人は、細胞レベルでも回復のスイッチが入っています。
それを決めているのが、体の使い方と神経の流れです。
首が自由に動き、背骨がしなやかに連動している人は、
重力に対して“しなやかに進化を続けている人”。
この「使える身体のままでいる」ことこそが、
真のアンチエイジング。
■ 「進化」は年齢では止まらない
進化とは、“若さを取り戻すこと”ではなく、「今の自分の身体を再教育すること」です。
眠っていた神経を目覚めさせ、
動かなくなっていた骨格の連動を取り戻し、
再び“生命の機能”を動かしていく。
それができる人は、年齢を重ねても軽やかで、
どこか「生命力が滲み出る」ように見えるのです。
■ Regrage(リグラージュ)が目指すもの
私が日々施術でお手伝いしているのは、
「形」や「見た目」ではなく、
“進化を続ける身体”を取り戻すこと。
あなたが本来もっている力を再び動かすことで、
姿勢も、表情も、呼吸も変わる。
それは、“生命が再び調律されていく”ような感覚です。
私たちは、老いていくのではなく、
再び進化することができる。
その第一歩が、
「現状維持」を手放すことから始まります。
